寝ちがえ、ムチウチ
いわゆる肩こりと比較して、よりうっとおしい症状の双璧でしょう。
ねちがえ
朝、おきて何かの拍子に首がグキッ!あとはロボットのような動きになってしまいます。これが「ねちがえ」。でも大丈夫です。ガチガチになった筋肉をきちんとゆるめてあげれば、簡単に治ります。
問題は、なぜ起きるのか?
夜、お休み中のノドの粘膜の不調が関与します。ノドからのマイナス情報が神経を介して、首の周囲の筋肉を固くさせます。
したがって痛みの発生場所と原因の2つを同時にケアする必要があります。ギックリ腰とならんで、鍼灸がもっとも効果をあげやすい症状といえます。
ムチウチ
交通事故でぶつけられた後遺症として、たいへん有名ですが…この症状にレントゲンやMRIによる検査はほとんど無意味です。
骨は関係ありません。ターゲットは、筋肉です。
具体的には、多い順に
1、胸鎖乳突筋
2、斜角筋
3、その他、後頚部の筋肉(僧帽筋など、いろいろ)
なんとも言えず、重だるく、気持ち悪くて、ときには吐いてしまう患者さも…このような患者さんの首まわりを触ると、「あれ?こんなところに骨ってあったけ?」と自分の解剖学的知識がゆらぐほど固い筋肉があります。
「10年来、20年来、苦しんできた」 という患者さんが嘘のように楽になります。
同時に、ねちがえでも指摘した、ノドや鼻の粘膜に対するケアもセットで行なうべきでしょう。