新着情報
- 2023/4/6
◎診療案内
定休日変更のお知らせ
日曜・祝日→日曜・祝日・木曜日
お知らせ
-
◎診療予定の掲載についてのお知らせ
今後の診療予定については、当院のブログ「鍼灸で行こう」にてお知らせしていますので、ご覧ください。
ご挨拶
「治癒への階段を共に歩みましょう」
世の中には、簡単に治らない病気や症状があります。また、現代医学では原因がよく分からない症状もめずらしくなく、医療関係者や知人からの言動に傷つくことさえあります。つらさの渦中にあるときほど患者さんのこころが苦しいことはないでしょう。
わたし自身も、目のケガの後遺症で、ずいぶん苦しんだものです。本当に痛くて、痛くて・・・目を開けていられない時期がありました。いま冷静に振り返って見ると、一種のノイローゼのようになっていたかも知れません。
町のお医者さんはもとより、大病院などでも検査を受けましたが、「異常なし」とのこと。「でも、現に痛いんだ!」と、時にはお医者さんの胸ぐらをつかみたくなるほど、追い詰められていました・・・
幸い、後にお師匠さんになる鍼灸師の先生に、治療とアドバイスをしていただき、ゆっくりと確実に良くなっていったのです。このような些細な経験でしたが、私は二つのことを学びました。
一つ目は、まず何よりも鍼灸治療のもっている可能性です。検査数値に表れなくとも、苦痛に満ちた症状が現にあり、的確な鍼灸治療はその苦しみを取り除くことが出来る。それは私たちが通常の医療とは少し違う形で症状にアプローチするから可能になるのです。中心になるのは、指先で皮膚をみること、つまり触診です。皮膚は多くの情報を含んでいます。専門的なトレーニングを受け、日々研鑽している治療者は指先で患者さんの皮膚に触れることで治療ポイントを見つけることができるのです。
学んだ二つ目は、患者さんが置かれている苦しい状況についてです。健康なときは、なんでもないことが、病気の真っ最中には苦痛でたまらないこと。ちょっと症状がゆるんでも、また後戻りしたり・・・一喜一憂する皆さんの気持ちは痛いほど分かります。
治癒へとむかう登り階段の先、ほんの少し前まで健康だったあの場所がとんでもなく高く、遠く感じてしまうものです。健康だと思っていた状態から病気へは一直線なのに。治癒のプロセスは遅々としか進まないようにも感じられ、怒りに襲われるでしょう。
しかし、私はその後、鍼灸師として長年の経験から、確実なステップを踏めば多くの患者さんは元気になれるものと信じています。
そして、治癒の階段を上りきったとき、振り返って見下ろしてみると、あの苦しみは意外と深くない場所だっと感じるかも知れません。健康から病気への下り坂と、治癒への登り階段は同じものではないのです。まさにその道を歩む人にとっては感じ方がまったく違うからです。
先が見えない階段を共に歩んでいく伴走者となりたいと、切に願っています。
サンリ治療院 院長 舟橋 寛延
患者さんの声をご紹介
詳しくはこちらのページをご覧ください